おあしす米とは
What's Oasis-mai?
作り手の想いが詰まった名前です
おいしい、あんぜん、しんせん、すてきなお米
「おいしくて、素敵なお米を作りたい」という私たちの思いが、こだわりの名前になりました。
栽培基準によって3タイプあります。時間をかけて栽培基準が徐々に完全無農薬へと変わっていくため、その育っていく過程をイメージして「たまご」→「ひよこ」というように名称をつけています。おあしす米は店頭での販売を行っておりません。『直送のみ』の販売です。
「おあしす米」は品種名ではなく、商標名です。品種は「コシヒカリ」です。
栽培基準別に3つのおあしす米があります
たまご米
無農薬へ向けてのスタート
肥料は有機肥料のみ。
初期に除草剤を1回だけ使います(超減農)。無農薬へ向けてのスタートした、生まれたての状態です。
ひよこ米
無農薬にして1~2年目
肥料は有機肥料のみ。
農薬は使いませんが、無農薬にして1~2年目までの状態です。生産量が不安定になる場合があります。
特別有機栽培米
無農薬にして3年以上が経過
肥料は有機肥料のみ。
無農薬にして3年以上が経過したものです。手間暇をかけることで、病気を防ぎ、安定した生産を維持しています。
雄大な阿蘇山に囲まれて
豊かな自然環境と条件が美味しいお米を育みます
南阿蘇村は「水の生まれる里」と呼ばれるほど湧水に恵まれています。
清らかな水、澄んだ空気、有機肥料、栽培や貯蔵の技術、そして農家の情熱など色んな条件が揃って、おいしいお米が誕生します。
何と言っても阿蘇は高冷地、昼夜の温度差がおいしい作物を育むのです。
昼間は阿蘇でも気温が上がり、植物はのびのびと光合成ができます。 (復習:光合成は二酸化炭素と光線で、デンプンと酸素を作ります)
昼間は圧倒的に光合成の量が多いのでデンプンを蓄積することができます。しかし夜の温度が高いと盛んに呼吸を行い、せっかく昼間に蓄えたデンプンを余分に消費してしまうのです。
夜は低い気温でゆっくりと休ませること、これこそがしっかりと充実した作物を作る秘訣なのです。
肥料へのこだわり
組合では使用する肥料を規制しており、認めているのは表のとおりです。農家によって使用する肥料は多少異なります。使用量につきましても一定ではありません。
また年によって使う肥料を変える場合もあります。
年柄(長雨などの影響)にもよりますし、また肥沃な土地とやせた土地でも種類や使用量が異なります。
- 稲わら
自家製/南阿蘇村産 - 大半の農家は収穫後にすき込んでいます。 畜産農家は、自家製稲わらを餌としており、出来た牛糞堆肥を還元しています。
- 米ぬか
自家製/南阿蘇村産 - 精米すると約1割が米ヌカとなりますが、このヌカを田んぼに入れている農家もあります。
- 緑肥
自家製/南阿蘇村産 - 収穫後に、レンゲもしくはなたねの種を撒き、春にすき込んでいます。種子はJAから購入しています。
- 牛糞
自家製/南阿蘇村産 - 農家の中には牛を飼っている農家があります。この農家では稲わらを餌として牛に与え、その後に糞尿を堆肥化し、元肥として使っています。 稲わら以外に牛に濃厚飼料を与えますが、飼料はJAから購入しています。
- なたね油粕
JAより購入 - 元肥として最も多くの農家が使っています。
- 鶏糞(マルイ有機)
JAより購入 - 養分が不足する場合に補助的に使っていますが、近年は極力控えています。
- パーフェクト有機
JAより購入 - 養分がバランスよく含まれ、粒状なので散布が簡単です。
- サンライム
JAより購入 - 微量要素を補給するために補助的に使っています。
栽培のながれ
[1] 温湯消毒
種もみを62度のお湯に10分間つけて消毒をします。
[2] まき種
種をまいて3~4日で発芽します。
[3] 水稲の苗
4月下旬の苗の様子。毎日の成長確認と水やりが大変ですがとても大切です。
[4] 田植え
阿蘇の田植えは5月初旬、田んぼの水がまだ冷たい時期に始まります。写真は田植え機が旋回した場所をならしているところ。旋回した場所は最後に植えますが、ならしておくときれいに植え付けることができます。
[5] 草取り
無農薬栽培は雑草との戦いです。除草剤を使うのは、無農薬化スタートの「たまご米」栽培初期段階の1度だけ。ひよこ米や特別有機栽培米には使いません。コイなどを放流して手伝ってもらったり、道具を使って手作業で雑草を取り除きます。
[6] 7月下旬
かわいい米の花が満開に咲きます。
[7] 8月下旬
頭(こうべ)を垂れてきました。稲刈りまであと10日位です。
[8] 稲刈り
いよいよ稲刈りです。阿蘇地方の稲刈りは9月の初旬あたりです。
[9] 乾燥
刈り取ったもみはライスセンターで火力乾燥させます。おあしす米は、低温でなるべく自然に近い方法で乾燥しています。
[10] もみ摺り
乾燥が終わると、もみ摺り作業です。もみから玄米に姿を変えます。
[11] 検査
玄米の状態でJAの検査を受けます。
[12] 保管
検査が終わると、温度管理されたJAの冷温庫に保管します。作業はおあしす米のメンバー全員で行い、農家ごとに積み上げます。
[13] 袋詰め
毎月倉庫から搬出して、精米や袋詰め作業を行っています。おあしす米の大きな特長は「農家同士の米を混ぜない」という点です。
責任の所在をはっきりさせることで、確かなお米をお届けできるようなシステムをとっています。
[14] 発送
そして、全国のご家庭にお届けしています